学校施設(ソーラーシステム)の整備及び教員養成の支援
東海スクールネット研究会
(郵政事業庁国際ボランティア貯金援助事業)


 東海スクールネット研究会は、1994年12月12日に設立した「インターネットの教育利用を考える東海地区の現場教員を中心とした」NGO団体です。1996年から、会員有志により、「ネパール国ドリケル市の病院建設と同ソロクーンブ州ダクチュウ村の学校建設援助」に携わりつつ、日本とネパールの子供達の国際交流をインターネットを利用することによって実現してきました。しかし、それは首都カトマンズの子供達との交流です。ヒマラヤの山奥には、インターネットをつなぐ電話線どころか電気もない村が点在しています。学校に通うのに歩いて1時間以上かかるということは珍しくありません。現在、支援しているソロクーンブ州ダクチュウ村もその1つです。1998年、本研究会会員がこの村を訪問した際に、この村の少女マヤさんから「村に学校がほしい。電気がほしい。」というお願いを聞きました。この様子を本研究会所属の学校の子ども達に伝え、教員・子ども達によって募金運動が展開されました。この募金運動によって、2000年6月には、ダクチュウ村に小・中学生を対象にした学校が完成しました。

さらに、本年度2001年度の活動の目的は、以下の3つでした。
 1. ダクチュウ村に、ソーラーシステムによる発電システムを入れる。
 2. ダクチュウ村の学校施設・教材の整備を行う。
 3. ダクチュウ村の学校の教育活動に財政的な支援を行う。

 2001年8月5日から12日に、ダクチュウ村へ、2度目の訪問を行いました。今回は、本研究会の会員の教員(半田市立亀崎小学校の6年生の担任全員など)6名が参加して、現地の視察・ソーラーシステムの設置・教材の配布などを行いました。村では、村長はじめ村をあげての歓迎をうけました。また、日本側とネパール側の教員の交流も行われ学校で不足しているものは何かなどの意見交換も行われました。

1.援助事業名

学校施設(ソーラーシステム)の整備及び教育者の育成(ネパール・ソロク−ンブ州)

2.事業の進捗状況

実施計画上の進捗予定
中間報告時点の進捗状況

7月 ソーラーシステムの選定・発注を行う。カトマンズ内の現地協力団体が行う。

8月 ソーラーシステムの運搬・設置・調査・交流を行う。日本から教員などが5名程度訪問する。


3月 現地再調査活動。報告書作成。日本から教員などが5名程度訪問する。

7月 カトマンズ現地協力団体がインドからソーラーシステム2台を購入して、現地に設置を完了する。

8月 日本から東海スクールネット研究会所属の教員4名などで現地を訪問して、ソーラーシステムの設置を確認する。また、学校内での交流も行う。



3.スタッフ等の派遣状況

氏名
専門技能等
派遣時期
栗本 直人教 員2001年8月5日〜8月12日
丹波 信夫教 員2001年8月5日〜8月12日
岸 幹雄教 員2001年8月5日〜8月12日
丹羽 敦教 員2001年8月5日〜8月12日

 他、教員3名、学生5名参加


4. 今後の活動予定
 以下の本年度の事業分は完了いたしました。
  •  ダクチュウ村の2軒の家にソーラーシステムの設置を行う。
  •  ダクチュウ村の学校の環境整備のため、教育資材の支援を行う。
  •  ネパール政府から給与が支給されるまで、教員の給与を援助する。
 なお、来年度の計画を相談するために、来年3月までに一度訪問する予定である。


5. 現地の人々の反響・意見
 2000年度に続き、2度目の現地訪問で、反響は大きかった。教育資材の支援・教員の給与援助・ソーラーパネルの設置について、現地の方々からたいへん感謝されている。来年度、学校施設の充実として、新しく大きな校舎の建設を求められている。以下は、そのときの写真である。


ダクチュウ村の小学校

  
ダクチュウ村の子どもたちとマヤさん


小学校の内部(職員室)


支援物資と子どもたち、村の人々


訪問団と子どもたち 右上は村長(当時)のダヌーさん

 
屋根の上に取り付けられたソーラーパネル


バッテリーと組み合わせて、夜間でも蛍光灯が利用できるようになった。



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